· 

「気持ちを雪ぐ(すすぐ)」

 

 ウィーンは11月末から雪が降り、日本人学校の校庭は真っ白になりました。みなさんも雪合戦や雪だるまづくりを楽しんだのではないでしょうか。 

 さて、日本では雪の種類は七つあると言われています。雪の形状に分けてそれぞれ、「こな雪(粉雪)」「たま雪(玉雪)」「はい雪(灰雪)」「わた雪(綿雪)」「もち雪(餅雪)」「べた雪」「みず雪(水雪)」に分けられているそうです。先日、ウィーンで降った雪はどの種類に分けられるのでしょうか。 

 校庭の雪は、さわってみるとさらさらとしていて粉末状です。固めにくく乾燥しています。いわゆるパウダースノーなので、「こな雪(粉雪)」に分類されると思います。 

 日本語の「雪」は名詞だけでなく動詞があることを知っていましたか。「雪ぐ(すすぐ)」は祓い清めるという意味で使われ、例えば、「雪辱(せつじょく)」という熟語があります。雪が降るとその美しい光景から、心が洗われる気持ちがします。みなさんも雪を眺めながら、新たな気持ちで新しい年を迎えられるとよいですね。