● 校長室から ●
Messages from the principal

menu前ページTOPページ次ページ../../img/space.gifHOMEページ

静かな学校
2018/08/06

ウイーン日本人学校が夏休みが入って、たくさんの子ども達が日本の家族や親戚に会いに日本に戻って行きました。「ウイーンはどんなところ?」「いつも何をして過ごしているの?」といろんな事を聞かれていることでしょう。なんと返事をしているのか気になるところです。   また、今年は日本ではいつも以上の暑さが続いていると聞いています。猛暑とか酷暑という呼び方をされている人もいました。
 そんな中、静かなウイーン日本人学校に来られる方がいます。
かつてウイーン日本人学校に在籍をしていた人です。まだ自分が小学生の頃、ここウイーン日本人学校の校舎で過ごした思い出に懐かしさがこみあげてきて学校を訪れてこられます。また、新婚旅行先を思い出のウイーンに選び、自分が通ったウイーン日本人学校を訪れる方もいます。みなさん受付を行った上で入っていただきます。
 さらにここに来るのは在籍していた子ども達だけではありません。ウイーン日本人学校で勤めていた元教員もいます。みんな「なつかしい。」「なつかしい。」と言って訪問を終えます。中には30年以上も前にいた人もいて、その人はここに校舎が移転する前の校舎で学んでいた方でした。
 私は来校されたみなさんにお話を聞く機会が多くあります。その頃の学校の思い出や様子をお聞きすると今まで知らなかったウイーン日本人学校の歴史が一つ明らかになって行きます。

 このように私達の学校がいつまでもよい思い出になっているように願っています。


夏休みと日本人学校
2018/07/31

ウイーン日本人学校に夏休みが訪れました。また、夏休みの前日には全校の児童・生徒で学校をきれいに掃除しました。

その掃除の後は全校集会とお別れ式です。全校集会では小学校1年生から中学部3年生までが1階のホールに集合し、校長の私から4月からの学校生活と成長を振り返る話をした上で、「毎日、一日一日のみなさんの成長は目には見えにくいかもしれないが、夏休みが明けて再会してみると大きく成長しているのがわかる。それは身長の伸びでもわかるし顔つきなどでも感じ取れる。毎年子どもの一段と成長した姿が見られるのが夏休み明けである。これから1か月の夏休みを過ごすが、大きく成長した姿で会えるのを楽しみにしています。」と述べました。

 この後にお別れ式を行いました。お別れ式はこの日をウイーン日本人学校の最後の日として別れて行く子ども達との最後の集会です。お別れ式では「また会える日まで」を歌って友達を送ります。そして旅立つ子ども達は全校児童・生徒の間を通りながら手を握ったり話しかけたりしながら最後の別れを惜しみます。ウイーン日本人学校ではこのような別れとそして出会いが繰り返されます。みんなの心の中のウイーン日本人学校のアルバムにはどんな思い出がはさみ込まれたことでしょう。

ここウイーン日本人学校を去っていく全ての子どもたちの健やかな成長を願っています。

日本人学校と教師
2018/07/23

先日、ウイーン少年合唱団のコンサート風景を見る機会がありました。ユネスコ無形文化遺産に登録されている彼らは音楽を通した文化使節として名高く、素晴らしい歌声で世界中の人々を魅了しているのは私よりもみなさんの方がご存知だと思います。私が聞いた曲の中で1979年にスウエーデンの音楽グループ、アバが歌っていた「チキチータ」というのがありました。その歌詞が約40年の時を隔てて私達に語りかけてきました。

歌詞の内容は悲しみに暮れるチキチータに親友が語りかけるもので、何を悲しんでいるんだい?自分と一緒に悲しみを乗り越えようよと語りかけています。親友の悲しみを自分の悲しみとして、しかも自分達にはいつも太陽が照らしてくれているんだよ。元気をだそうよ!と語りかけるその言葉に改めて胸を打たれました。私達ウイーン日本人学校の教員は友達の悩みに寄り添うような強い子ども、優しい子ども達に育てているのか日々自省をしなければなりません。
 

Chiquitita’ tell me the truth   I’m a shoulder you can cry on
Your best friend, I’m the one you must rely on
But the sun is still in the sky and shining above you
Try once more like you did before Sing a new song’ Chiquitita


Music by ABBA 1979 Written by Benny Andersson & Byorn Ulvaeus

お弁当と子ども達
2018/07/16

午前の授業が終わると子ども達は一斉にお弁当をかばんから取り出してみんなで食べます。教室で食べたり、また教師の提案で芝生の校庭にシートをひいて、学年のみんながそのシートに座って食べます。こちらの校舎から見ると何を話しているのか聞こえませんが、広い芝生の一角での語らいはいつも楽しそうです。

 お弁当をつくるのは保護者の、とりわけお母さん達ですが日本の食材がなかなか揃わない事もあり、食材の準備からお弁当の内容に至るまで毎日が大変だと思います。それでも子ども達は楽しそうに毎日お弁当を食べています。

 一方、日本の小学校ではほとんどが給食です。栄養士がメニューを考え地域の特産品を入れ、栄養のバランスを考えて温かい給食を子ども達は食べています。また、最近では中学校でもお弁当から学校給食が広がってきています。

 またここオーストリアではお弁当を作って子どもに持たせる習慣はないそうです。日本のお弁当のように冷えた食事をすることがあまりないそうです。

 お弁当を作るお母さんの話を聞くとお弁当の準備をする時にはその方のお母さんがお弁当を作ってくれていた当時の事を思い出すそうです。手間と暇をかけて子どものために作ったお弁当は愛情がたっぷり入ってることでしょう。そのお弁当をやがて子ども達が成人した時に思い出すと思います。その時には親の恩を感じることでしょう。できればその時にウイーン日本人学校の広々とした校庭でみんなと楽しく食べた思い出も一緒に思い出してくれるとうれしい次第です。

7月5日の子ども達
2018/07/10


7月5日の朝は日本から政府関係の方が来校されて授業を見学されました。1・2年生は図工室で新聞紙を切ったり貼ったりしながら造形遊びをして、たてよこ数メートルの大きな作品を作っていました。担当の先生が大きな声を出さないでも子どもたちは自分たちで楽しく作っていました。3・4年生は英会話の授業(3・4年は週に英会話2時間とドイツ語2時間)です。現地採用の先生と派遣教員の先生による英会話の授業でした。5・6年生は音楽室で楽器演奏と歌の披露。みんな元気に取り組んでいました。見学をされた方はウイーン日本人学校の特色のある教育に関心を寄せられていたようです。またご来校の際、来校の記念に本を頂きました。新しい本が増えて良かったと思います。


 午前の授業が終わってから1階のホールに行くと七夕用の笹にお願い事が書かれていました。いろんな願い事が短冊に書かれています。みんなが自由に書けるように脇のテーブルには短冊とペンが置かれていました。いろんなお願いがあります。
みんなの願い事がかないますように。ちなみにこの日の夜は晴れた夜空でした。

午後
 お弁当を食べてしばらくすると1時に子どもたちは校庭の桜の木の下に集合しています。
そして桜の木の下のテーブルにスイカがいくつも置いてあります。それを中学生が包丁で切ってくれています。教師も含めたみんなはテーブルを囲み、包丁を使う手元を見ています。
子どもたちは「食べていいですよ」の合図で一斉にスイカに手を伸ばして食べ始めます。全校で食べるスイカはおいしいものでした。またスイカをほおばる子どもたちの顔はとてもうれしそうでした。みんなのおしゃべりもはずんでいました。


 ウイーン日本人学校の毎日は静かに過ぎる日もあればこの日の様にいろんな取り組みが行われる日もあります。様々な行事の取り組みも特色のある学校ならではですし、少人数ならではの学校のよさを生かしながら学校運営を行っています。

手を引く子ども
2018/07/02

今年の二泊三日の宿泊学習はザルツカンマーグートという山々と湖の美しい所で実施しました。
「できることは自分たちでしよう。」これが今年の目標の重点です。まず、宿泊する村でのオリエンテーリングでその成果が見られました。様々な学年の子ども達のいるグループがカメラを持って村を歩き回り、与えられたミッションをこなしていきます。ある時はさがし物をしたり、ある時は村の人に話しかけて写真に入ってもらったり、また写真の撮り方を工夫したりして、自分達の力を出しながら知恵をしぼって動いていました。私達教師は安全確認のため後ろを静かについて回りましたがミッションの手助けはまったくせず、子ども達もそれを求めてきませんでした。

 さらに別の場面ではロープウェイで山頂に着いた時がありました。なだらかな半分舗装された山道が続きます。何十分と歩くうちに小さい子が遅れだします。教師はそれに気づきましたが静かに見守っていました。ほんの少し大きい子が歩きながら手を差し出しました。小さな子はその手をにぎります。全ては無言のうちに行われました。二人は山道を歩き続けてゴールである絶景の場所にたどり着きました。そして二人は何事もなかったかのようにはしゃぎ始めました。もう手をつないだことも忘れたのでしょう。

 このような子ども達の持っている知恵や能力、また優しさといった素晴らしいものがたくさん見られた宿泊学習であり、成長の手ごたえのある三日間でした。もちろんその時までの事前指導もしっかりと行った上での事ですが。

 ほんの少し残念なのは、それらの素晴らしい体験やエピソードを保護者に伝える言葉の力がまだ十分に育っていないためにその成長を保護者の皆様にまで十分に伝えられないことです。それを補うことができるのが学校であり、モニター映像での宿泊学週の写真の紹介など、いろんな機会をとらえてエピソードを保護者の方に伝えていこうと思います。

本と日本人学校
2018/06/27

ウイーン日本人学校には図書館があり、児童・生徒が利用しています。
 時には大人の人が借りに来ることがあります。本校には以前から大人用の本や幼児用の絵本があるので、大人の人も借りに来るのです。また本校の図書館には日本に帰国された方の寄贈の本がたくさん棚に置いてあります。ただ本が置いてあるだけでは図書館と言えませんが、担当教師に加えてボランティアで本の整理を行って下さる方もおられるので貸し出しや返却がスムーズにいき助かっています。

 無性に本を読みたくなる時が誰にでもあると思いますが、最近ではタブレットやパソコンで読む人も増えているようです。そんな中、広い街の中から本を借りるためにわざわざやって来られます。来られた方は来校者証をつけて頂き、図書館で過ごされます。静かな図書館で本を手に取って見る。ウイーンで見つけた日本の本と静かな時間をよい思い出にしてもらえるとうれしい次第です。

 子どもの本離れが言われ始めてずいぶん経ちます。本校では教育活動全体を通して、日本のアイデンティティを大事に、基盤となる国語力(聞く・話す・書く・読む)の向上に取り組んでいます。例えば漢字検定も本校で実施しており、たくさんの子が受検をしています。海外にある日本人学校ではありますが、さまざまな場面で国語の力をつけていく努力を今後も続けて行きます。

道徳
2018/06/18

私がウイーンに赴任をしてから1ヶ月間、松葉杖を使っていた期間がありました。
日常のいろんな場面で交通機関を使って移動をします。バス・地下鉄・路面電車・タクシーなど。また、駅構内ではエスカレーターやエレベータを使いました。松葉杖を使い始めて気づくのはそれらの施設や乗り物の使い勝手でした。また、いろんな人に対応する表示や掲示物でした。
 その中で、とりわけ心に残ったのは若い人たちが私を見たときの反応です。電車に乗った時には松葉杖を持っているのを見ただけで弾かれたように立ち上がる若者がいました。タトゥーが両腕に入っている男性もいます。独特のヘアースタイルの若者に呼ばれてバスの席を座らせてもらったこともあります。と言ってその時に何か話しかけてこられたこともないし、笑顔を向けられることもまれでした。して当たり前。そのような顔をしていました。


 ウイーン日本人学校の道徳教育では全ての教育活動を通じて道徳的な心情や判断力・実践力をつけようとしています。具体的には礼儀や思いやり、感謝の心、自然への敬愛、また日本人としてのアイデンティティの自覚や世界の中の日本人としての自覚を身につけるよう取り組んでいます。
先ほどの例のようにウイーンの若者が松葉杖を持った人を見た時に席をゆずろうかどうしようかと考える前にすぐに立ち上がって反応してくれる、そのような若者を育てるこの国には道徳教育を行う上での大事な秘密があるような気がしています。

校歌
2018/06/12

作詞 河竹登志夫   作曲 藤原道從

1  みどりこき
ウイーンの森に こだまして
理想にもえる  歌ごえは
宇宙はるかに  あまかける
ああ 学やの 空たかく


2    夢青き
ドナウの流れ とうとうと
古い都に   若い血の
おどる春秋  ひとすじに
つらぬき立とう 友みなと


3  はるかなる             
祖国の誇り  胸にひめ
ひとつの世界 めざしつつ
強くあかるく 今日もまた
学びの道を  いざ行こう


朝の声出しは頭を目覚めさせます。朝の時間に玄関ホールにいるといろんな学年の子ども達の歌声が響き渡ってきます。毎月の歌が聞こえる中で上の校歌も聞こえてくるのです。ウイーン日本人学校の校歌の4番はドイツ語です。玄関ホールに響き渡る歌は時にドイツ語もまじります。ウイーン日本人学校で歌った校歌を子供たちは大人になっても覚えていることでしょう。校歌をお聴きになりたい方はこのホームページにありますので、お聴きください。

新緑大運動会
2018/06/04

「赤勝て!白勝て!」「がんばれ赤組!負けるな白組!」
ウイーン日本人学校の40回目の新緑大運動会が開催されました。広々とした新緑の芝の上を子ども達は走り回り動き回り、力いっぱいに練習の成果を発揮しました。これには保護者の方をはじめとして、大使館の方や日本人会の方、またお世話になっている関係の方々が来校されて子ども達の頑張りを応援していただきました。
競技では「はこを運んで」「ウイーンハリケーン」「オーストリア横断ウルトラクイズ」などの競技名がありましたが、それがどのようなものなのか内容が目に浮かびますでしょうか・・・。


 ウイーン日本人学校の生徒指導について大事にしているのは「児童・生徒理解を基盤にした厳しくも温かい生徒指導を行う。」という事ですが、異年齢での集団活動をできるだけ取り入れて学年の枠を超えた相互理解と協力を深めて家庭的で温かい人間関係を作るようにしています。先ほどの運動会では運動会の練習でも学年練習だけでなく小学1年生から中学3年生までが紅白に分かれてチーム一丸となって練習をしたり、打ち合わせ(合同昼食会)を行っていました。このような異年齢での活動を通してお互いの良さを見つけたり、高めあえているのです。

menu前ページTOPページ次ページ../../img/space.gifHOMEページ

- Topics Board -